偏差値38の長距離未経験者が中央大学主将として箱根駅伝を走る物語

エリートのみが集まる世界に、凡人が飛び込む

#26「98代目中大魂」

大学の名前が入ったものを着させてもらえず選手寮にも入れない、準部員だった人間が、まもなく創部100年を迎えるチームの主将となる。

箱根駅伝最多優勝、最多連続出場の記録を持ち、名だたる先輩たちが偉業を成してきた伝統あるチームを引っ張っていく存在となる。

ましてや、その歴史ある連続出場を87で途切れさせてしまい、新たな中央大学を作っていく段階での就任であった。

もちろんプレッシャーは感じていた。これだけの歴史があるチームをうまく導けるのか、選手としても結果を残さなければならない。

しかし、プレッシャーを感じる中で私に迷いはなかった。

このチームを絶対に強くしてみせる。

本来あるべき中央大学陸上競技部を取り戻す。

覚悟を持って臨む

 

次の話へ:#27「修験道」