偏差値38の長距離未経験者が中央大学主将として箱根駅伝を走る物語

エリートのみが集まる世界に、凡人が飛び込む

#11「ハンマー投げ希望ですか」

大学のレベルを知らないといけないと感じていた私は、陸上部に直接電話をかけ、練習を見学したい旨を伝える。

快く承諾してくださり、練習を見学しに行く。そこには、無駄な脂肪が一切なく、彫刻のようにスラリとした体型の選手が多くいた。大学レベルの身体作りに圧倒された。

見学をしに来ただけであったが、部員の方々に挨拶をする機会をいただく。

「関口と申します。5000mは、、、走ったことがありません!」

部員の目の前には、5000mを走ったことがないと言う横に大きい男が立っている。

“投擲選手じゃないか”

私はそう思ってるであろう視線を全員から浴びた。

 

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