偏差値38の長距離未経験者が中央大学主将として箱根駅伝を走る物語

エリートのみが集まる世界に、凡人が飛び込む

2019-03-20から1日間の記事一覧

#17「セタガヤの奇跡」

大学前期の講義も終わり、夏が来る。 中山はケガをしていた。同じ準部員の同志とはいえ、ライバルである。ここで差をつける思いで練習に取り組む。 高校時代に全国レベルの実績を残している同期や先輩に食らいついていく、ここでの争いに勝たなければ箱根駅…

#16「努力とは何か」

授業の合間をぬって順調に練習を積めていた。 準部員として活動し始めてから3ヶ月が経ち、5000mの記録会に出ることになった。それまで良い練習が積めていたことと私にとって未知の世界でもあったため、ここで14分台を出して正式な部員になれると自信に満ちて…